駅伝への想いと記録

2014年11月29日
2014 三鷹駅伝結果

三鷹駅伝の様子

今年の三鷹駅伝は、十分な練習もできず、怪我人も続出した状態で迎えました。
例年通りのチームだったらここまで辿り着かなかったと思います。
でも、チームは変わりました。
レース1週間前の練習が1回しかできなくても、朝早くから学校に来て自主練をしたり、昼休みの短い時間でトレーニングを続けました。
本当はもっともっとみんなのことを褒めてあげたい。
でも、本当の勝負は0.01秒の差で決まります。
短距離でも、長距離でも。
そういう悔しい想いを何度も味わってきた先輩達がいて、その時何もしてあげられなかった僕がいる。
もう、あんな想いを繰り返させたくない、ただそれだけです。
本気になった人間は、遺伝子の可能性を越えていきます。
君たちのライバル達は、君たちより優れた遺伝子と、環境と、そして本気で勝負してきます。
君たちが戦おうとしている舞台は、そういう舞台です。
じゃあ、どうすれば越えられるのか。
365日で勝負するしかない。
部活のない日、休みの日、試験期間、強いライバルたちでも他のことに気をとられるその瞬間に、どれだけのmarginal gainsを積めるか。
毎回の練習にどれだけ本気で準備して迎えられるか。練習は始まる前から始まっているのです。
そして、チームを作ろう。上辺だけの関係ではなく、ケンカもできる本当の信頼関係を。お互いのチームに対する想いをきちんと理解していれば、考え方が違う時に口論になっても、心の中心では繋がっていられる。そうしたケンカはチームに不協和音を生むことなく、チームをより強くする。
個人でも戦える強さ
自分より信頼できる仲間
それこそ法政高校陸上部の新たな可能性


法政高校陸上部男子

1区 3.2K区間 2年小宮山 10分19秒(設定10分35秒)
2区 2.6K区間 2年渡辺   09分07秒(設定09分06秒)
3区 3.2K区間 2年横田   10分54秒(設定10分51秒)
4区 3.6K区間 3年飯盛   10分45秒(設定11分06秒)
トータル 41分06秒(設定41分38秒) 5位入賞

法政高校陸上部女子A

1区 3.2K区間 3年三角 12分11秒(設定12分32秒)
2区 2.6K区間 1年平野 10分56秒(設定11分29秒)
3区 3.2K区間 2年渡辺 計測ミス(設定13分20秒)
4区 3.6K区間 2年岩橋 計測ミス(設定13分48秒)
トータル 50分06秒(設定50分39秒) 2位

法政高校陸上部女子B

1区 3.2K区間 1年冨沢 13分44秒(設定13分47秒)
2区 2.6K区間 1年茅原 11分45秒(設定12分07秒)
3区 3.2K区間 1年近藤 14分20秒(設定14分24秒)
4区 3.6K区間 1年小沢 14分45秒(設定15分18秒)
トータル 54分34秒(設定55分36秒) 4位
2014年11月03日
2014全国高校駅伝東京都予選結果

都駅伝の様子(マネージャーの三浦さんが撮ってくれたものと、丸田さんのお父さんが撮ってくれたものです)

女子
1区 6K
2年 岩橋 24分29秒 区間38位

2区 4.0975K
3年 丸田 16分52秒 区間33位
総合 41分21秒 総合33位

3区 3K
2年 渡辺 12分49秒 区間45位
総合 54分10秒 総合35位

4区 3K
3年 高橋 11分36秒 区間10位(法政区間ベスト)
総合 1時間05分46秒 総合29位

5区 5K
3年 三角 20分12秒 区間21位(法政区間ベスト)
総合順位 26位 1時間25分58秒(ベストタイ) 


男子
1区 10K
3年 飯盛 33分37秒 区間34位

2区 3K
1年 早道 11分52秒 区間105位
総合 45分29秒 総合59位

3区  8.1075K
2年 小宮山 28分38秒 区間50位(法政区間ベスト)
総合 1時間14分07秒 総合60位  

4区 8.0875K
3年 奥野 29分26秒 区間58位(法政区間ベスト)
総合 1時間43分33秒 総合57位

5区 3K
2年 白石 9分54秒 区間24位(法政区間ベスト)
総合 1時間53分27秒 総合51位

6区 5K
2年 渡辺 17分48秒 区間48位(法政区間ベスト)
総合 2時間11分15秒 総合49位

7区 5K
2年 横田 18分26秒 区間79位
総合 2時間29分41秒 総合58位(法政ベスト)

総合順位 54位 2時間29分40秒(ベスト更新)

都駅伝が終わりました。
結果は自分達が目指していたものには届きませんでした。
文字通り身を削るような想いをしながら取り組んできましたが、それでも届きませんでした。
部員達の都駅伝にかける想いを知っていただけに、結果を出させてあげられなくて本当に悔しいです。
でも、一緒に努力した日々に対しては後悔していません。もう一度やり直しできたとしても、これ以上のことはきっとできないと思います。
We seized those days.
もし、高校で部活動をしていなかったら、
陸上部に入っていなかったら、
きっとこれほどの努力をすることはなかった。
こんなにドキドキしながら、次の日を迎えたことも、
あんなに苦しい想いをしながらも、あとになって振り返って、
やっぱりもっとできたはずだなんて思うこともなかった。
一生に一回できるかどうか、それくらいの挑戦を、来る日も、来る日も続けることも、
仲間たちと一緒に練習のあと夜空を眺めることもなかった。
井の頭トラック、武蔵野、済美、ランニング走路、上柚木、
そして峰の原、
3年生と続いた最高の冒険の日々にも一区切り。
君達と夢見た今日までの1日1日は何よりも輝いていました。
3年生、
君達と走った日々のことを
僕はきっと忘れない
人数が少なかった分、いろんなところに一緒に走りに行ったこと
もう手が届かない過去の思い出
たくさんの悔しい気持ちとともに
僕の心の中でいつまでも生き続ける。
そして、また明日から、君達から教えてもらったことを大切に、新しい目標に向かって走り出す。
If you can dream it, you can do it.
ーWalt Disney
諦めない限り、可能性は無限

保護者の皆様、在校生のみなさん、そしてOB,OG、またホームページを通じて応援し続けてくださる皆様、本日は沢山のご声援ありがとうございました。
本校陸上部始まって以来の大応援団で、選手も大いに励まされました。
僕は部員達の可能性を信じています。
来年もまた、新しい可能性とともに、この地に帰ってきたいと思います。
今後とも変わらぬご声援のほど、よろしくお願いします。

2014年11月3日
法政大学高校陸上部顧問 木村 越
2014年11月01日

2014全国高校駅伝東京都予選に向けて

本日、最終ミーティングが終了しました。昨日の練習では全員がベスト更新という驚くべき結果を出しましたが、ここまで辿り着くことができないのではないかと思ったこともありました。
これまでの4年間、同じことの繰り返しだったことは一度もありませんでした。
昨年上手くいったことが今年も上手くいくとは限らない、
人は変わらなければいけないのだと学ばされる日々でした。
そんな中でも一つだけ変わらないことがありました。
それは、部員達にとっての最高のゴールがあると信じること。
そのために毎日小さな挑戦をし続けるということです。

今年、部員の数は初めて30人を超えました。
そして、献身的に活動してくれるマネージャーが入りました。
全て4年前には夢だったことです。
信じて努力すれば、必ず努力は報われる、
It's easier said than done.(言うは易く、行うは難し)
生半可な覚悟では、ここまでたどり着くことさえできませんでした。
輝かしい未来を描き続けてきたからこそ、辿り着けたてっぺんです。

今年は男子が2名、女子が3名、3年生のメンバーでエントリーすることができました。
高校3年生で都駅伝に出場する、それは簡単なことではありません。
放課後の部活に出ること自体が難しい、毎朝5時半に起きて練習、昼休みに体育館でトレーニングをし続けた部員もいました。
最初は数名から始まったこうした取り組みが、いつしか後輩にも伝わって大きな輪を作りました。
全国高校駅伝に出場するチームはどこも風邪予防のマスクをしていると以前見せたことがありましたが、今年は3年生が自主的にマスクで予防している姿が見られました。
あと5年はかかると思っていた光景が目の前にありました。

部活動を指導してきて良かった。

そんな気持ちにさせてくれた今年の3年生にはありがとうという言葉しか思い浮かびません。

 山あり谷あり、決して平坦な道がなかったこの3年間、「もうお前達には期待しない、俺の言っていることを全く理解していない」と突き放した時も、翌朝、僕の期待を裏切ってしまったことを泣きながら謝りにきてくれたこともありました。

今日まで信じてついてきてくれてありがとう。

そんな3年生の姿を見て育ってきたのが、今年の2年生です。家での自主練のメニューをどうすればいいか相談に来たり、3年生のために今年の駅伝を走りたいと熱い想いを持ち、足りない自分を補うための努力を続けてきました。

For the strength of the pack is the wolf, and the strength of the wolf is the pack.
個人の力はチームの力のため
そして個人の力を高めるのもまたチームの力


昨年の駅伝のあと、自分はこんなことを書いていました。

「顧問になって3年、自分がイメージしてきたことを君たちは軽々と越えてきました。そんな僕がイメージする来年の都駅伝は、男子40位以内、女子16位以内です。今の自分たちにはまだまだ届かない未来ですが、あと1冊分、練習記録表を積み重ねた自分たちだったら、きっと夢ではなく、目標に変わっているはずです」

全くその通り。
君たちの先輩たちと築いた夢が
君たちの代で目標に変わる。
去年まで夢でしかなかったことが、今年は手の届くところに見えている。
きっとこれからどんなに長い人生を送っても、こんなに何かに夢中になって、痛いほどの努力をして、仲間と一緒に何かを達成したいと思える経験はない。
何千kmと走り続けてきた君達の前に残されているのはあとほんの数km。
最後のゴール。楽しもう。

君たちはこれまでも軽く僕の想像を越えてきた。
大丈夫、
必ずできる。

If you can dream it, you can do it.
描くことができた夢は、必ず叶う
ーWalt Disney

2014年11月1日
法政高校陸上部顧問 木村 越
2013年11月30日
2013三鷹駅伝結果

男子 
1区 2.9K区間  1年 渡辺 10分06秒(3分28秒/km) 区間13位
2区 2.6K区間  1年 白石  8分30秒(3分16秒/km)  区間4位
3区 3.2K区間  2年 奥野 11分11秒(3分29秒/km) 区間7位
4区 3.8K区間  2年 飯盛 11分27秒(3分00秒/km) 区間3位
トータル12.5K 4位 41分14秒 (3分18秒/km)

女子
1区 2.9K区間  2年 丸田 10分58秒(3分46秒/km) 区間2位
2区 2.6K区間  2年 高橋 10分03秒(3分51秒/km)区間2位
3区 3.2K区間  1年 岩橋 13分17秒(4分09秒/km)区間3位
4区 3.8K区間  2年 三角 14分46秒(3分53秒/km)区間3位
トータル12.5K 2位 49分04秒 (3分55秒/km)
2013年11月03日
 2013全国高校駅伝東京都予選結果

 今日は全国高校駅伝東京都予選でした。
 A lifetime of training for just one race.
 この日のためにずっと練習してきました。1つ1つの練習が、挑戦でした。自分にこの練習ができるか。自分の限界を知ることは誰だって怖いのです。その恐怖心と向き合い続けた1年間。勇気を持って前に進むことでしか、得ることができない栄光です。
 
男子 都駅伝
  10K区間 2年 飯盛 33分19秒(設定32分54秒) 区間 28位
             (昨年33分44秒(3分22秒/km)   区間 48位)
           3K区間 1年 庄   11分31秒(設定12分08秒) 区間 101位
8.1075K区間 2年 奥野 30分53秒(設定29分48秒) 区間 91位
            (昨年31分12秒(3分51秒/km)   区間 88位) 
8.0875K区間 1年 渡辺 31分48秒(設定31分37秒) 区間 80位
     3K区間 3年 安達 10分36秒(設定11分07秒) 区間 40位
            (昨年10分18秒(3分26秒/km)   区間 51位)
     5K区間 1年 白石 18分03秒(設定18分45秒) 区間 49位
     5K区間 3年 岩井 18分03秒(設定18分20秒) 区間 61位
            (昨年18分46秒(3分45秒/km)  区間 68位)
       
      総合 2時間34分05秒 総合68位
     (昨年 2時間32分31秒 総合63位)


女子 都駅伝
     6K区間 3年 松家 24分23秒(設定24分22秒) 区間 35位
            (昨年25分08秒(4分11秒/km)   区間 35位)
4.0975K区間 2年 高橋 16分24秒(設定17分29秒) 区間 24位
            (昨年17分47秒(4分20秒/km)   区間 42位)
     3K区間 1年 岩橋 12分40秒(設定12分10秒) 区間 37位
     3K区間 2年 三角 11分51秒(設定11分45秒) 区間 13位
             (昨年12分02秒(4分00秒/km) 区間 18位) 
     5K区間 2年 丸田 20分40秒(設定20分14秒) 区間 22位
            (昨年21分40秒(4分20秒/km)  区間 40位)
   
     総合 1時間25分58秒 総合26位
    (昨年  1時間29分56秒 総合35位)

 都駅伝が終わりました。
 今日見た景色は、自分が高校3年生の時に見たものと同じでした。
 人はこれほどまでに一つのことに熱中できるのか。
 頑張った分だけつらい思いをし、諦めないことを選んだ分だけ苦しまなければならないけれど、それだけの価値があるからこそ、頑張れる。
 一体、世の中に、それほどの価値を見出すことができるものが他にあるのか。
 日本で一番になったわけでも、メダルをもらったわけでもないけれど、間違いなく、高3のあの夏、自分は他の誰も体験したことのない特別な思い出を作ることができた。
 そのときの気持ちが、僕が今日この場所にいる理由であり、何か苦しいことに出会ったとき、グッとこらえて前に進む力を与えてくれた宝物です。僕は、あのとき、はっきりと心に誓いました。教師になって、生徒たちにこういう気持ちを体験させたい。最後の瞬間にとめどなく涙が出るほど、悩んだり、苦しんだりさせたい。僕にだってできたことだから、やり方さえきちんと伝えれば、誰にだって必ず受け渡すことができるはずだと。
 今日、法政高校陸上部は一丸となって戦いました。それは走った選手だけでなく、応援地点を全コースバランスよく配置できるように分担し、計画した部長の松野さんを始めとして、サポート、応援を心から送った全員の勝利です。もちろん、そこには僕も含まれます。僕たちは一緒に戦ったのです。
 1年目にできなかったことが2年目にできるようになり、2年目にできなかったことが今日できました。それでも、みんなの心の中にあるのは、きっと「自分たちはまだまだこんなものじゃない」という気持ちだと思います。心の奥底に湧き上がる、大きな自分の可能性、きっと来年の自分の姿をイメージできたことだと思います。
 顧問になって3年、自分がイメージしてきたことを君たちは軽々と越えてきました。そんな僕がイメージする来年の都駅伝は、男子40位以内、女子16位以内です。今の自分たちにはまだまだ届かない未来ですが、あと1冊分、練習記録表を積み重ねた自分たちだったら、きっと夢ではなく、目標に変わっているはずです。
 最後になりましたが、今日は本当にたくさんの方々に応援していただきました。
 寒い中、長時間応援してくださった保護者の方々、陸上部OB、法政の高3生のみなさん、会場にはお越しになれなくてもHPを通じて応援していただいた多くの方々に改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。自分たちは来年、一回り強くなってまたここに帰ってきます。

2013年11月02日
2013全国高校駅伝東京都予選 前日
 
 顧問になって3回目の全国高校駅伝東京都予選がやってきます。1年目の駅伝は、女子は人数不足のため男子のみ。2年目の去年は、女子は1,2年生だけのチームでの参戦。そして、3年目。春、新入生を受け入れる態勢が完全に整っていた僕たちは、自然と昨年よりもたくさんの新入生が説明会に来てくれることを予測してしまいました。
 しかし実際は、厳しい状況でした。何としても女子短距離で4継の人数を揃えたい、その一心で勧誘を続けた春。そして何とか女子が4人揃い、2年生の齋藤さん、谷川さんは高校で初めて4継に出場することができました。それまで1年間、4継が組めない中でも努力を怠らなかった2年生が1年生を大切にし、育てた結果、新人都大会出場という素晴らしい結果もついてきました。
 3年生男子短距離メンバーは、相次ぐ怪我に悩まされ、本来の力を存分に発揮することができませんでした。しかし、そのことが4人に夏の大会後も秋の大会まで練習を継続するという決断をさせました。僕にとって、彼らとの時間が伸びたことは非常に大切なことだったと思っています。想っていてもなかなかうまく伝わらないこともあります。タイミングだったり、一緒に何かをすることだったり、でも一番必要だったのはもう少しの時間でした。だから、ありがたいことでした。
 願えば叶う、
 諦めないこと、
 チームの力で個人の力を限界以上に高めること、
 都大会出場を決めた時の女子4継メンバーの感動の涙、
 男子短距離陣の3年生としての部活に対する姿勢、
 短距離メンバーが示してくれたチームとしての絆の力を駅伝メンバーはしっかりと見てきました。
 学校によっては短距離、中・長を完全に分けて顧問も別にして活動しているところもあります。中には、お互いのことを認め合おうとせず、お互いのことを悪く言っているチームもあります。しかし、僕たちは違います。法政高校陸上部は、短距離の強さを見て、自分たちもやるぞと思う中・長がいて、中・長の粘りをみて、自分たちも頑張ろうと思う短距離がいます。
 いつも一緒に練習して、一緒に反省して、一緒に合宿をやってきました。効率という点で見たら非効率かもしれません。でも、僕は知っています。大切なのは、チームとしての一体感であり、チームに対する誇りであることを。
 法政高校陸上部、この1年、何度僕はこの文字を書いてきたでしょうか。僕は法政が大好きです。大学に行く時も、法政を背負うつもりで行きました。思ったような環境でなくモチベーションを落としそうになった時も、法政に対する誇りが自分のことを支えてくれました。君たちは一人じゃない。法政という名でつながるたくさんのつながりがあります。君達がその仲間たちと過ごしてきた時間、積み重ねた練習は、練習記録用紙を1冊の本と同じ重さにまで積み重ねました。
 大丈夫。絶対に最高の走りができる。仲間と駆け抜けた日々が力を与えてくれ、その仲間たちからの声援は、明日何よりも大きな力となって君たちの背中を押してくれる。法政高校陸上部、君たち以上のチームがどこにある!

 For the strength of the pack is the wolf,
  and the strength of the wolf is the pack. ―Rudyard Kipling 
 * strength:力 pack:おおかみの集団
 
 個の力はチームの力のためにあり、
 チームの力は個の力のためにある。
 
 2013年11月2日
 法政大学高校 陸上部顧問 木村 越
2012年11月04日
 おはようございます。
  今日は三鷹駅伝でした。学校のHPにも紹介されました。
 二日連続の駅伝。こんなこと挑戦するのも法政くらいだと思います。
  日頃お世話になっている、愛する三鷹市に僕たちが貢献できることといったら、走ることくらい、それならせめて、一生懸命走ろうということで走りました。
  とにかく前だけを見続けて進んできた法政大学高校陸上部、結果を出すためだけに頑張るのではなく、一歩一歩、毎回の練習での成長を大切に走り続けてきました。
  その成果です。
  ご覧ください。

  三鷹市民駅伝
  一般男子の部
  法政高校男子長距離
  1区 2年 岩井
  2区 1年 奥野
  3区 3年 内山
  4区 1年 飯盛
  6位入賞 41分50秒

  法政高校男子短距離
  1区 2年 渋谷
  2区 2年 都築
  3区 2年 大曽根
  4区 2年 安達
  11位 45分28秒

  一般女子の部
  法政高校女子
  1区 3年 瀧澤
  2区 1年 谷川
  3区 1年 丸田
  4区 2年 松家
  優勝 50分31秒(2位と2分近くの差をつけて)

  去年の三鷹駅伝では、女子は人数がそろわず、他の部活から2名の助っ人を借りての参戦でした。
  たった一年でも、大きな成長ができることを証明しました。
  男子も、まだまだこんなものではありません。たとえ、来年も二日連続の参戦となったとしても、それでも確実に3位に入れるように強くしていきたいです。
  女子は、ここから何連覇できるか、その記録にチャレンジです。そして、都駅伝では、2年後の関東大会出場を目指します。
  
  最後になりましたが、たくさんの保護者の方々、法政大学駅伝友の会、交友連合会、後援会の皆様には多大なるご支援、応援をいただきました。ありがとうございました。
2012年11月04日
三鷹駅伝2012年度結果

  一般女子の部
  法政高校女子
  1区 3年 瀧澤 区間3位 12分16秒@3分57秒
  2区 1年 谷川 区間賞  10分28秒@4分01秒
  3区 1年 丸田 区間3位 13分00秒@4分03秒
  4区 2年 松家 区間賞  14分47秒@3分53秒
  優勝 50分31秒(3分58秒/km)

  一般男子の部
  法政高校男子長距離
  1区3.1km 2年 岩井  10分13秒@3分17秒
  2区2.6km 1年 奥野   8分43秒@3分21秒
  3区3.2km 3年 内山  11分06秒@3分28秒
  4区3.8km 1年 区間3位 飯盛 11分48秒@3分06秒
  6位入賞 41分50秒(3分17秒/km)

  法政高校男子短距離
  1区 2年 渋谷 11分06秒@3分34秒
  2区 2年 都築 9分28秒@3分38秒
  3区 2年 大曽根 12分09秒@3分47秒
  4区 2年 安達 12分45秒@3分21秒
  11位 45分28秒(3分34秒/km)
2012年11月03日
 おはようございます。
  今日は全国高校駅伝東京都予選会がありました。
  
  顧問になってから2年目。
  
  今日の駅伝で感じたことを言葉にするのは本当に難しいことです。
  この日のためにやってきたんだなぁと思いました。
  
  そして、どんなにやり直したいと思っても、また1年あと。
  
  僕たちがいろんなものの選択肢の中から走ることを選び、まっすぐ取り組んできた結果です。 
 
  ありがとうございました。
  

  全国高校駅伝東京都予選会
男子
 2011年度 90位→2012年度 63位
    10K区間  1年 飯盛 33分44秒(3分22秒/km) 48位
     3K区間  2年 安達 10分18秒(3分26秒/km) 51位
8.1075K区間  3年 内山 30分29秒(3分45秒/km) 83位 
8.0875K区間  1年 奥野 31分12秒(3分51秒/km) 88位 
     3K区間  2年 橋  10分52秒(3分37秒/km) 58位
     5K区間  2年 岩井 18分46秒(3分45秒/km) 68位
     5K区間  3年 清水 17分10秒(3分26秒/km) 23位

総合 2時間32分31秒(3分36秒/km)

女子
 2011年度 人数不足→ 2012年度35位
     6K区間  2年 松家 25分08秒(4分11秒/km) 35位
4.0975K区間  1年 高橋 17分47秒(4分20秒/km) 42位
     3K区間  1年 三角 12分02秒(4分00秒/km) 18位 
     3K区間  2年 吉村 13分19秒(4分26秒/km) 47位 
     5K区間  1年 丸田 21分40秒(4分20秒/km) 40位
総合 1時間29分56秒(4分15秒/km)

  法政高校陸上部はこれからも自分たちの可能性を最後まで信じて、嫌なこと、苦しいことから逃げずに努力し続けます。そしてまた来年、今年の自分たちよりも数倍強くなった自分たちで、今年は見ることさえ叶わなかった夢を実現させたいと思います。
  
  そして、明日は三鷹駅伝です。応援よろしくお願いします。
2012年11月02日
 おはようございます。
  いよいよ明日、全国高校駅伝東京都予選会です。
  
 <前日ミーティング>
  今日のミーティングでは、必要な物の配布などを行い、当日の流れを確認しました。
  あとはゆったりと、落ち着いて、当日を迎えてください。

  思い返してみれば、本当にいろんなことがあった半年でした。
  顧問の立場からすれば、去年初めて陸上部の顧問になり、自分がイメージしている部活の姿と、それまでの陸上部の在り方に大きな隔たりがあり、大きな波がありました。そして、2012年を迎えて、元旦のランニング中に不思議な予兆を経験し、何となく今年は凄いことが起きそうだと思っていました。
  そして、新入生歓迎会に向けて半年前から準備していたスライドショー、部員が一生懸命走っている格好いい姿を普段は見てもらえない分、この機会に新入生にしっかりみてもらいたい!という気持ちで作りました。歓迎会前日はワクワクして眠れませんでした。そして、現在の幹部たちの当日の話。自分もホールで見ていました。それまでいろんな部活が面白おかしく説明している中で、陸上部のスライドショーが流れたあと、雰囲気が一瞬にして変わったのを感じました。そこで、君達が言った言葉は、本当に清清しく、立っている姿勢一つとっても伝わるものがあったと思います。そして、最後の一礼。何も指示していませんでしたが、君たちの心の真っ直ぐさが自然とそうさせたのだと思います。
  僕は一人、泣いていました。教員室に戻ってきてから、高1の担任の先生に、陸上部の説明、何だか本当に清清しくてよかったです、と言われたときは本当にうれしかったです。
  そして、幹部を中心に説明会への呼びかけを行い、歓迎会のあと、説明会の会場に向かいました。そこには、目を見張るほどの新入生が集まっていました。その時、僕は元旦の予兆が何だったのか、わかった気がしました。
  今年はきっと何か起きる。
  そこに集まってくれた新入生全員が陸上部に入ってくれたわけではありません。来年は、集まってくれた人全員に陸上部の良さが伝わるように、新しい幹部と一緒にもっともっと工夫していきたいと思います。もちろん、法政高校陸上部の良さを包み隠さず伝えるという意味であって、面白おかしくするという意味ではありません。
  
  そして、縁あって、現在の8人の新入部員が入ってきてくれました。
  中学から陸上をしていたのは、短距離の齋藤さん、谷川さん、中距離の松野さん、長距離の奥野君だけで、実質、みんなで一からスタートする形になりました。最初はフォームも定まらず、本気で走ってもジョックのようなスピードしか出なかった新入生たちが、厳しい練習を積んでいく中で、大きく成長していくのを見るのは、驚きであり、やりがいを感じさせるものでした。
  今年から発足させたコーチ制度で、星川コーチ、そして田中コーチという強力な助けを得て、法政高校陸上部がこれからも成長し続けるサイクルを生み出すことができました。
  その後の春のトラックシーズンを終え、夏合宿に突入しました。同じ目的を持ったもの同士が、24時間を共に、走るための最高の環境で過ごす充実感は、今でも忘れられません。・・・早く夏合宿に行きたいですね。
  とにかく、ひたすら、君たちは走り続けてきました。努力は必ず報われます。他の学校と比べても、負けていません。もちろん、去年からのスタートなので、まだまだ強くなるために必要なことが全てできているとは言えません。甘い部分もたくさんあります。それでも、僕には一つだけ譲れない信条があります。それは、部員の望むこと、そして顧問の望むこと、両方が一致しないと本当の意味での成長にはつながらない、という考え方です。僕の気持ちに、君達が答え、少しずつ、少しずつ、でも確実に変化していく部活をお互いに作り上げてきました。一緒に作り上げてきたからこそ、自信をもって言えることがあります。
  君たちは間違いなく最強の陸上部員だ!
  自信を持って、行ってこい!
Playing for yourself wins trophies; playing for your team wins championships.
Tommy Lasorda(manager of the LA dodgers baseball team)



戻る